報告が遅くなってしまいましたが、先日、青山のホンダ本社で開催された記者発表。
招待状を貰っていないボクには事前情報がなく、
『もしかして、新車の発表??』
(もっぱらウワサの、CBRのエンジンを積んだ、待望のオフロードバイク?)
なんて勝手に期待し、ワクワクしながら、記者発表に潜入しました!
うわっ!スゴイ報道陣の多さ!
そして映像クルーも!!
えっ?
オフロードバイクって、こんなに注目されているか????
「11時解禁の、資料ですから!」と渡されたプレス資料だけど、解禁11時を待ちきれずに、チラリと覗いてみて、ガックリ!!
(あっ、いや、ゴメンなさい
)
発表されたモノ……
バイク用の、エンジンでした。。。。
いやいや。
ドチラも新開発の700ccのスポーツバイクのエンジンと、
全世界で共用出来る、125ccのスクーター用エンジンで、
「今後のホンダを担う、新世代のグロ-バルエンジン」なのです。。。。
(ホンダの歴史上でも、改革的で画期的な発表だったのです☆)
…なんだけどね。
オレには事前情報が無かっただけに、妄想が膨らんでしまい、「待望のオフ車

」と、勝手に期待してしまったコトと、
メカオンチなオレにとっては、
「完成車の発表じゃない…」トコロに、このエンジンがどんなにスゴイものか、最初は、「ピン!」 と来なかったっのが実情だったのです。
(という事情があったので、大変失礼しました
)
でも、色々と説明を聞くと、スゴイなーーー。 さずが世界のホンダだなーーー。 と実感!
まずはコチラのエンジン。
125ccスクーター用グローバルエンジン

(写真クリックで拡大します)
(水冷・4ストローク 単気筒125cc エンジン)
現在の日本市場では、125ccクラスって、車種も少ないし、なんだか華々しくない感じなんだけど、(でも、バイクパーキングが無い、ガソリン高の影響などから、コミューターとしての原付2種は、伸びているんだよ!)
でもね、
ヨーロッパを始め、アジア市場など、世界的には、とても活気あるのがこのクラスなんだよね。
(ヨーロッパじゃ、クルマの免許で125ccバイクが乗れるからね!)
(ホラ、イタリアのベスパとかも、このクラスの車種多いでしょ!)
で、ホンダの場合、
今までは各国の事情や、生産拠点毎に、異なったバイクやエンジンが製造されていたってワケ。
特に、ホイール径(車輪の大きさ)が違うと、エンジンの共有が出来なかったのが今までのエンジン。
トコロが、このエンジンは、、、、
ホイール径が違っていても、様々なスクーターに搭載できる、汎用性の高いエンジンなのです。
しかも軽量&コンパクト化に成功! 燃費も今までの同クラスエンジンと比べて、約25%も向上!
2012年以降に、世界各国で販売する125ccのスクーターに搭載予定だそうで、世界規模で統一される…ってコトは、世界市場のシェアの高いホンダだからこそ、生産工程の段階からも、Co2の低減にも繋がる…ってワケだよね

(GOOD
)
そして更に、世界規模で大量に生産されるコトで、「低価格」にも繋がるのだそうです。。。
他にもこのエンジンの特徴としては、
静粛性に優れているんだそうで、特にスタート時にはモーターの様に静かに始動するんだそうですヨ。。。。
(でも、乗ってみないコトには実感が…)
今、日本の二輪業界訂正→二輪業界の将来を見据える一部の意見の中では、
ヨーロッパを始めとした、他国の免許事情と同じように、クルマの免許取得で、125ccクラスのバイクにも乗れる様に求める活動も行われてます。訂正→考え方や意見があります。このエンジンを積んだコミューターが日本でも普及し、日本の免許事情も、国際水準並になると良いなぁ! と思うオレです。
で、
もう1つ発表された、700ccのエンジン。
(写真クリックで拡大します)
(水冷・4ストローク 直列2気筒 700ccエンジン)
「走る楽しさ!」と、「環境性能」に重点を置いた、ミドルクラスのエンジン。
「第二世代のデュアル・クラッチ・トランスミッション」と、「6速マニュアルミッション」の、2タイプがラインナップ!
このクラスのエンジンは、は欧米市場でのニーズが高く、今回の開発に当たっては、ヨーロッパ市場での徹底的なアンケート調査を行ったそうだ。
(日本市場に目が行ってないのが残念!)
で、データの解析の結果
- 速度域は、140km/h以下の使用頻度は90%
- 回転数は、6000r/min以下の使用頻度は80%
と、出たのだそうだ。
ホンダが今まで得意としていた、「高回転 - ハイパワー」 なマシンは、残念ながら今や、あまり求められていない…というデータが出たワケだね。
きっと今のご時世では、「ガンガンかっ飛ばす!」なんて乗り方よりも、日常で楽しく乗れるバイクが求められているんですねぇ…
でだ。
ホンダがスゴイな! と思ったのは、次世代のニーズに対応する為に、直ぐに新開発&新コンセプトのエンジンを作っちゃったトコロ。
そのコンセプトは、【常用回転域で、力強いトルクを発揮する扱いやすい出力特性の低燃費エンジン】。
つまり、スポーティーで、トルクフルで、心地よい鼓動感があって、更に低燃費なエンジン。
従来の同排気量のエンジンよりも、40%の燃費向上になったそうです。
シリンダー前傾角62°。
なんと、このエンジン。 水冷・OHC・2気筒・270°位相クランクによる不等間隔爆発の、独立したバルブタイミングを採用し、 90度Vツインと同じ鼓動が体感できるんだって!
スゴイよね!!
どんな鼓動なのか、体感したい!!
このエンジンは早速、3車種に採用されるらしいんだけど、どんな車両に搭載されるのかは、11月に発表されるそうな。
プレス資料には、【11月のミラノショー出品予定車】として、こんな写真が掲載されていたヨ!
今回発表された、125ccと、700ccの、2つのグローバルエンジンの技術説明資料は、合計で55ページにも渡る。
メカオンチなオレには、資料を見たってチンプンカンプン。
冒頭にも書いたとおり、ホンダにとっては、画期的な記者発表だったんだと思うんだ。
でも“バイク”なんだし、完成車にのったフィーリングが、一番大事だよね!
(特に、オレみたいなメカオンチにはねぇ…
)
だからなにより、オレには「マシンの登場」が一番の楽しみですね

(待望のオフロード車も待ってるヨ
)
もっと詳しく知りたい方、
ホンダのニュースリリースページはコチラです
次世代125ccスクーター用 グローバルエンジン
http://www.honda.co.jp/news/2011/2110926a.html
次世代グローバル700cc エンジン
http://www.honda.co.jp/news/2011/2110926b.htm
Photo by:PENTAX Optio WG-1 GPS
最近のコメント