昨日の統一地方選挙。
こんなにハラハラした選挙って、初めての体験でした。
実は、オレの住む地域では、ちょっとした問題を抱えているのです。
ソレは一昨年の2009年11月に、突然発表になった「鉄道の高架化事業計画」。
実はこの事業、昭和40年代に計画された、多摩ニュータウンの住民をスムーズに輸送する為の「高架4線計画」が基になっているようなのですが、
ずーーーーっとお蔵入りになっていて、殆どの人が知らなかったこの計画が、民主党政権になった一昨年に、
「高架2線、地下2線」とカタチを替えて、突然に事業計画案が、発表になったのです。。。
しかも地下鉄道を造った上に、高架を造るんなら、普通の手順だとは思うけど、
この計画は、高架鉄道が完成してから、その下に地下鉄道を造る計画。
オマケに、地下鉄道の工事時期も予算も全く未定で、しかも地下化にかかる予算は全て鉄道会社が負担するのだそうだ。
なんだ? なんだ?
そんな何兆円も掛かる事業、イチ鉄道会社が出せるワケないジャン!
…という事は、地下鉄道は造らないってコトジャン!!
なんだよ、この計画は?
それに、実はこの鉄道、ちょっと先の下り方面周辺の各駅では、現在"地下化工事"の真っ最中。
ソレをナゼ、住宅街であるのウチの近所だけを、高架化にするのか、意味不明。
鉄道の工事なのに、"道路特定財源"の予算で行われるこの事業。
2300億円もの税金が使われる…ってのに(全部が税金じゃないけど)、周辺住民にとっては環境悪化に繋がる、メチャクチャな計画。
(まっ、詳しい計画内容は、機会があれば後日記述するとして…)
とにかく、
4階建てマンションの屋上と同じ高さを通る
「鉄道の高架化には反対!」
「全面地下化にして、地上には緑道を造るべきだ!」 と、
オレは周辺住民と共に、“住民の会”なるモノを直ぐに立ち上げたのです。
ココで共に動いてくれる強い見方が、地元の議員さん。
やっぱりね、こういう時は、無所属の市民派の議員の方々は、住民目線で、親身になって動いてくれるのです。
強引に事業を進めようとする行政に対して、市民派の議員達は、正面切って住民の声を議会に上げてくれています。
そんな住民の声が、少しずつ、議員達の間でも浸透して来た矢先の今回の選挙。
大変恥ずかしながら、こんな事態になって、初めて、
『絶対に当選して欲しい!』と願う、議員さん達が身近に出来たのです。
議席数48 に対して、絶対に当選して欲しい議員さんは、12位で当選!!
『良かった~
』
他にも、住民の声に関心を示し始めた議員達も、当選している。。。
いやいや。
この鉄道の事業は、他の区にも跨っている。
世田谷区の選挙にも注目だ!!
特に世田谷区は、区長選があるのだ!
この世田谷区長選がね、大波乱。
実は前世田谷区長は、周辺住民の声に耳を傾けてくれない、高架推進派。
“住民の会”にとっては天敵であるのだ。
ところが区長は突然の辞任。
そこへ名乗りを上げたのが、民主党の都議会議員であった、花輪智史議員。
『えっーーー





』
と、区議会議員も、“住民の会”のメンバーもみんなビックリ。
この鉄道事業は、東京都の事業計画なので、最終的には都議会を動かさなければならない。
だから花輪さんには、同じ鉄道沿線に住む政権与党の"都議会議員"として、住民の声を聞いて貰っていたし、
だいたいだよ!
花輪さんは、石原都知事が強引に推し進めている築地市場の豊洲移転問題に対する、「築地移転に反対する委員会」の委員長も務めていたのだ。
3月8日。
花輪都議は、築地市場の移転問題について、民主都議を離脱。
突然の造反表明。
花輪さんが突然、寝返ったのだ!
花輪さんが与党側に付いたことで民主側は62人、自民側が63人となり、築地移転問題の、都議会での勢力が逆転した。
東日本大震災の影響で、このNWESはあまり報道されなくなってしまったが、一人の都議の造反行為により、都議会は大揺れだったのである。
そして花輪さんは、「石原都知事とスクラム」という、驚きのキャッチフレーズで、石原都知事とツーショットの選挙ポスターで、世田谷区長選挙に出馬表明したのだ!
これには、オカンムリの巨大政党も。。。
いや、住民だって怒ってる人、多いヨ!
そりゃそうでしょ。。。
そこへ急遽名乗りを上げたのが、“住民の会”にも度々参加してくれていた、前衆議院議員の“保坂のぶと”さん。
「石原都知事、イチオシの花輪さん優勢!」 と囁かれる中、世田谷区民じゃないオレは、選挙の行方を見守るしかなかった。。。。
『どうなるの…?』
で、やっぱり世田谷区民は造反者を許さなかったネ!
結果は、“保坂のぶと”さんが、断トツで区長に当選!!
同じく、“住民の会”にも参加して引っ張ってくれている、世田谷区議も再当選!!
いや~。
選挙って、こんなにハラハラするモノなのかぁ~~~。
そして、こんなにも突然、自分の主張を180度変えてしまう議員がいるコトにもビックリ!
自分の街を守る為に、市民運動に加わってしまったオレだが、
これから住民が協力して、行政に“住民の声”を伝えていかなくては…。
ん~。
国政も、都政も、区政も、そして巨大政党も!
市民に選ばれた方達は、もっと市民目線になって考えて欲しいと、つくづく願うオレである。。。。
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