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2010年7月28日 (水)

「セロー ナチュラル ホリデー」の裏側日記 (当日編)

 

さて、天気が心配されたその翌日のイベント本番日ですが、御殿場の朝は晴れ

(前日編はコチラ) 

『やっぱりオレは、晴れ男か!?』と自画自賛していたのですが、梅雨真っ最中の山の天気は変わり易かった様で・・・ 

日中は の繰り返し。 

Mc
進行は、残念ながらバイクの免許が無い、マキちゃんと!

(※現在、マキちゃんにもオフロードの世界を体験して貰おうと、企んでいます)

 

今回のイベントの為に、
T's”というアコースティックギターのデュオが結成され、初ライヴ(2ステージ)があったのですが、ナゼか“T's”がステージに上がると雨が…
特に2ステージ目は、途中から激しい雨になってしまい、急遽中止になってしまいました。。。
(新品のギターが濡れちゃいましたね…)

 

 

ステージイベントのメイン(?)でもあるセロー開発者とのトークショー]。
20100704_dsc0051
いや~コレはホント、
セローが何故誕生したのか、
どんな風に進化してきたのか、
開発者達の想いは? 市場の反応は? 

などなど、“プロジェクトX”的な話しを聞けて、ボクも面白かったです。

 

実はね。
[セロー開発者とのトークショー]は、進行台本では30分しか時間を取っていなかったのです。

 

トコロが、前日夜にホテルで開発関係者達と下打ち合わせをしたら、やっぱりね。

興味津々の話がいっぱい有るんだよね。

 

今でこそ「トレッキングバイク」っていう呼び方が定着しているけど、 

Rimg20683
セローがデビューした'80年代ってのは、レーサーレプリカ全盛の時代。
 

オフロードでも、ハイパワーやスピードが求められていた時代に、

「ハイパワーではない!」
「競わない」
「トコトコ走る」

というコンセプトのバイクが開発されたのだそうだ。

 

その理由には幾つかあるのだが、

  • 「ハイパワーなバイクも楽しいけど、バイクの魅力はソレだけでは無い・・・」
  • 「あの山の向こうには、何があるんだろう?」と、ちょっぴり冒険心をそそられるバイクの乗り方ってのがある。
  • 「転ぶのもOK!」
  • 「スピードでは無く、低速でバイクをコントロールをする楽しさを知って貰いたい…」

という、開発者達の想いがあったそうだ。
(みんな、オフ大好きでオフの楽しさを熟知している人たちが開発のメンバー)

 

実は社内ではね、
「そんなバイクが売れるのか?」なんて反対意見も多かったのだそうだ。

 

足場が悪く、転び易い場所。
スタックし易い場所。
「そんな場所でも、自分で何とかして、走る楽しさがある事を知って貰いたい…」と、 

反対する上司や社員達を山へ連れ出し
トコトコ走る、【両足がベッタリ着く】=【2輪2足】の楽しさを体感して貰ったそうです。

 
「あの山の向こうには、何があるんだろう?」と、ちょっぴり冒険心をそそられる、
今までに無かったバイクの乗り方を体験して貰った社内プレゼンテーションは成功! 

 

開発者達の熱い想いが会社を動かし、このバイクはデビュー。
以来、25年間ライダー達に愛され、ヤマハを代表するオフロードバイクとなったのです。

 

初代セローの開発者はこの場にはいないものの、
(なんせ25年前の話しなので、定年退職されている方も多いそうで、、、)

トークショーに参加したのは、
Photo_4 

セル付きの'89年発売のセローから携わった商品広報の牧野さん。

250ccになる時に、プロジェクトリーダーだった石塚さん

実験チーム、開発ライダーの渡辺さんに、伊藤さん。。。 

 

開発者達のトークは、梅雨の暑さにも勝るほど熱い!

  

「スパちゃんね、'80年代の当時は、オフロードバイクは軽くなきゃダメって発想の時代だったんですよ!」

「そんな時代にバッテリー積んでセルモーター付けたのボクですからね!」

「社内でも反対意見が多くってね、上を説得するのが大変だったんですよ!」

と、いう開発裏話。

 

「'80年代はね、バイクは硬派な時代だったんですよ! そんな時代に白・グリーンのオフロードバイクだからね。ヤマハとしてはかなりチャレンジした訳ですよ!」

「そう。2型(セル付き)になった'89年のバイクには、補助色にピンクが使われたからね。」

「フォレストグリーンに、ピンク。フレンチブルーなんて、今じゃ子供に大人気の“プリキュア”の色だからね!(笑)」

なんて、カラーリング一つにしてもネタは尽きない。

 

こんな開発者との会話は、前夜のホテルからトークバトルで盛り上がっていたのです。

『その話し、もったい無いから明日にとっておきましょうヨ!』  

「あの時はこうだったんだよ!」
「そうそう!」
「○○の開発が上手くいかなくて大変だったんだよな!」
「あっ、その話しはトークショーでは使えないな! 企業秘密だからな!」

 

なんて、話しは尽きない。
『こりゃ、明日も30分じゃ足りないですね!!』と確信したボクなのでした。。。。

 

で、実際に全然時間が足りず、
参加者の皆さんの要望も有り、
全部で3回(合計で1時間半ちょっと)のトークショーと、なったってワケ。。。

 

2回目のステージには、バイクで駆けつけて下さったGKダイナミックスのデザイナー、一条さんも急遽参加!

20100704_dsc0171

 

最後には雨が降ってきちゃって、テントの中でのトークショーだもんね!

 

例えば、、、

ボクが思っていた
『シートが低く、ステップ位置が高い為に、座るポジションがちょっと辛い…』と思っていた事。

そして、参加者からの質問でも
「高速道路でも、もっと2人乗りがしやすいように、改良して欲しい…」という意見も有りました。

 

でも開発者から帰ってきた答え。
・技術的には出来る
・でも、それをする事で無くしてしまうモノも多い

 

その理由や、セローの良さを考えて見ると、、、
・足付きが良く、間口が広くで、誰でも楽しめるバイクって事
・セローで何でも出来てしまう事
・セローで始まりセローで終わる奥の深さって事

などなど、沢山の良さがある。

でも更に、高速での安定性を固めるセッティングにしてしまうと、
トレッキングの時に楽しく走る時に、面白いバイクでなくなってしまうのだそうだ。。。

 

で、どっちを取るか・・・

 

「面白くないバイクは、セローではなくなる!」
「【2輪2足】ではないのはセローでは無い!」
 

「それらが、ウイークポイントと指摘されても良い!」
「トレッキングで、楽しいバイクこそが、セローなんだ!」

と、キッパリ! 

“セロー”はこうあるべき! というコンセプトが、この25年間ブレてないんですね!

 

合計1時間半強のトーク内容をココで全て書き出すワケにはいかないけど、

・ハイパワーな時代に、敢えてトレッキングというコンセプトのバイクを作った!
・今までには無い、ライト下やシート下のハンドルスタンディング
(自分で何とかならない場合には、人に助けてもらう)
・今までには無かった、斬新なカラーリング!
・オフロード250ccクラスで、初めてのセル始動を導入!
・250ccクラスでは初の、分割されたフロントフェンダー
・250ccオフロードクラス初の、チューブレスタイヤの採用
・環境に優しい、インジェクションの導入!

 

などなど、ヤマハがドコのメーカーにも先駆けてチャレンジして来た事。

 
自分達が作りたいバイク、
皆が乗って楽しいバイク、
今までに無いバイクを作りたい! っていう、

開発者達の熱い想いがよくよく伝わってきて、

 

『こんな人達が、セローってバイクを作っているのか…』と、

開発者達のファンになってしまったボクでした。。。

 

 

そして、
『スパ太郎賞』として用意させて頂いた、
バイクツーリングでも使用出来る、コールマンのキャンプ用品のプレゼントも有りました!

1

(まきちゃんが持っているのは、2人用のテント)

ボクも普段から、コールマンのキャンプ用品を、多く使用していてるのですが、

実はコールマン・ジャパンの知人がオフロードライダーでも有り、
「別の現場で行けないけど、スパちゃんからのプレゼントで使ってよ!」と、

太っ腹にもドドーンと、キャンプ用品を沢山、ご提供して下さったのです。

 

『おぉぅ~。ありがとうございます』と、大感謝!

その品々は、
・ツーリング用のテント
・コンパクトなタープ。
・封筒型なのに、とってもコンパクトな寝袋
・コンパクトなインフレーターマット。
・コンパクトなライト
・コーヒーを入れるセット!

 
(コールマンって、オートキャンプの品も多いけど、ツーリング用のも充実して来ているんだよ!)

 

特にコーヒーのセットはね。
初代セローの開発者が、反対意見の社員を山に連れ出した時、【2輪2足】で到着した絶景地で、美味しいコーヒーを入れた…っていうエピソードがあるから、このセロー・ミーティングにはピッタリ!!

 

この品々のプレゼントは、、、

セロー25thってコトで、
25年前の初期型のセローに乗って来た人に登場頂いたら、

1_2
ありゃりゃりゃ。
ナント、こんなにも沢山の人が。。。 

 

フレーム番号をバイクまで見に行って貰い、、、
2_3 
この方のセローが一番古かったので、プレゼント!


そして、自走で来た一番先輩ライダーに、、、
Rimg20676
(72歳だったかな? 73歳だったでしょうか?)

 

逆に一番若かったライダーは、、、

埼玉からセローで走って来た18歳。
182
しかも、女の娘で、

ボクん家の実家から直ぐ近くに住んでるそうで、個人的にはビックリ!!
18
妹は、お母さんのセローの後ろに乗ってるそうで、セローを愛用家族。 

 

その他にもね、

バイクでキャンプに行きたい方、

一番遠くから走って来た方、

数日前に新品のセローが納車された方
Photo_5
(この方、一番新車のセロー)

などに登場頂き、ステージがとっても盛り上がりました。

 

コールマンの商品受け取った方、おめでとうございます。

コールマンジャパン様には、ご協力を頂きありがとうございました。

 

残念ながらget!出来なかった方。

次回は是非!!

 

でもね、
最後には汗でビッチョリのボクのTシャツが、どうしても欲しい! って人まで出てきて・・・

実はこのTシャツ、会場限定販売のセロー25th記念Tシャツ。

限定250枚は、開場から1時間ちょっとで完売してしまったのです。。。

で、汗ビチョのTシャツは、この方に渡りました!

Rimg20719

 

あっ、そうそう。

42

4歳のふらの ちゃんにも、プレゼントが当たりましたヨ!

 

何もセロー乗りじゃなくても、みんなでオフロードの楽しさに触れられる、間口の広~い、イベント。 

 

良いね。
こういうイベント。

 

お会いした、700人の参加者の皆さんも、、、
Photo_6

 

進行を一緒にした、まきちゃん、開発者の牧野さんも、、、
Rimg20718 

 

セロー・プロジェクトリーダーの石塚さん、デザイナーの一条さん、ヤマハ発動機販売広報の宮本さん。

Rimg20722

そして、ボク・スパ太郎も。 

 

みーんな、汗と雨でビッチョリでしたが、
とっても充実して、楽しかったです。

 

そしてスタッフの皆さん、素晴らしいイベントを、ありがとうございました。

 

25thだから、、、とは言わず、
小規模でも良いから、毎年開催して欲しいですよね。

 

開催希望の皆さんの意見、是非お寄せくださいね!
ボクからヤマハの担当者へ、必ず伝えますので。。。

 

だから、また来年の開催を期待しつつ・・・
Rimg20725

またお会いしましょう~♪  

 

※使用写真は、オフィシャルカメラマン撮影のと、
ボクの“リコー・G600”で、パシパシと、ディレクターの篠さんが撮ってくれました。

ありがとうございました! 

 

 

※追記 

@nifty バイクライフ にて
イベントの様子や、開発者トークショーの一部などが動画でご覧いただけます
 

イベントの様子
http://bikelife.nifty.com/cs/news/detail/100709039289/1.htm

開発者トークショー(の一部)
http://bikelife.nifty.com/cs/news/detail/100709039290/1.htm 

 

ヤマハのセロー25th記念サイトはコチラ
http://www.yamaha-motor.jp/mc/serow25th/ 

 

 

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コメント

セローはね、高速性能とかを求めちゃいけないんですよ。逆にローギアに振って、トレッキングを満喫するバイクですね。
私はWR250Rにも乗っていますが、乗る場面を完全に分けちゃっていますよ♪

一番最初に買ったバイクがスーパーシェルパでしたが、手放した後に「やっぱりあのサイズじゃないとダメな事」が多くある事に気付き、今年93年式のセローを入手しました。
とっても楽しいバイクですね!セローって!!(^◇^)

そうそう。
このサイズじゃないと、ダメなコト 
って、あるんですよねぇ。 
 
イベントでは、BMW-GSや、ビックロードバイクのセカンドバイクが、セローって方もいましたヨ!

このサイズの魅力を知ってるな! って思いましたね!
 
 
ちなみにボクは、20年くらい前かな?
根津甚八さんから「セローはいいぞ!」と勧められました 
 
当時は何で? と思いましたが、乗ってみて、根津さんの言ってる意味が解った次第です。。。

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