北海道のラリーに出場する 菅原義正さんの“セロー”を拝見!
この方、何度もこのブログに登場している菅原義正さん。
それもそのハズ。
オフロード大好きなボクにとって、大大大大師匠だから。
なんたって、パリダカ連続出場最多記録(27回)を持つ、現在69歳の現役ラリースト。
最近は、ご子息の照仁さんとダカールラリー(パリダカ)に出場!
7月の「北海道4Days」(HOKKAIDO 4DAYS)に出場する…と言う、菅原さんのヤマハ・セロー/250ccのバイクを、見に行って来ました!
ガレージに行ったら、気になる2台(セローと、XR-230)が置いてあり、2台とも興味深々。
ちなみに、コチラ。
XR-230
先日のゴールデンウイークに開催された、四国のラリー“ツールドブルーアイランド”(TBI)に出場した時のマシン。
↑ななな、何だ?
この立て位置のデュアルヘドライトには、ド肝を抜かれた!
ちなみにハンドル周り。
マップホルダーの上に、ICO(ラリーコンピューター)が、2個装備されている。
本来、スピードメーターがあるハズの場所には(ハンドルの向こう)、メーターが無く、配線が沢山。
「このXRは、ラリーに出る為の競技用マシンにしたんだよ」
と、菅原さん。
「コッチのセローはね、本当はツーリングマシンだったんだけど、また改造しちゃう悪い癖が出ちゃってねぇ…」
うわっ! このセローも、
パリダカのノウハウが沢山ですね!!
と、ボクはウハウハ
↓ヤマハ・セロー250cc。
あれっ???
セローって、マフラー2本も無いしょ!?
マフラーは右の1本だけだよ!!
ハイハイ!
興味津々の改造が、沢山されていますよ!!
・・・と、やっぱりウハウハ
あっ、ちなみにね。
ノーマルの車両って、メーカーが研究に研究を重ね、色んな方が、色んな乗り方をしても壊れにくく作ってあるワケだから、
ラリーの場合、壊れにくいノーマルが基本。
レギュレーション等で必要とされる、多少の改造はしても、多く改造すれば、ソレはリスクにも繋がる。。。
でも菅原さんは違う。
なんたって、世界一過酷な“パリダカ”を、世界で一番経験している人だから、技術や工夫の引き出しが、全然違う。。。
万一のトラブルにも対応できる…ってワケ
まず、フロント周り。
HIDのサブランプが2灯。
「夜は明るい方が走りやすいからね!」と菅原さん。
セローのライトは、決して暗くは無いんだけど、真っ暗闇を走るのに、HIDは心強いよね。しかも、走りによって、ライトの角度調整が簡単に出来る様になっている。
マップホルダーやICOを設置するライトの上周り。
このセローは、ツーリング用だし(あくまでも菅原さん談)、ノーマルのデジタルメーターが使いやすいので、ICOは1個で、併用との事。
ツーリングでは使わない、マップホルダー、ICO一式は、シルバーのバーに固定して有り、アッセンブリごと外せる。
ライト下のバー(ハンドルスタンディング)に、ネジ止め出来る様に加工してある。
ちなみにネジは、“チタン”を使用。
で、疑惑の“左マフラー”(?)は、、、
工具入れ?
タイヤレバーとか、長モノ系を入れるんだね。たぶん。。。
「最近ね、背負ってたBAGとか、休憩した時に忘れて来ちゃうんだよね。 だから荷物は持たない。全部バイクに付けちゃうの!」
ちなみに、こんなトコロにも収納が・・・
パリダカマシンでは、ココの位置に、レギュレーションで必要な“水”を入れるタンクを作る人も多いよね!
このセローには、
捏ねると、鉄やプラスチック樹脂になる(エキシポって言うのかな?)、マシンにダメージがあった場合の応急道具などが入ってました。。。
「スパ太郎ちゃんも、こういうの持ってないと、ダメよ!」
はぁ、知らなかったです・・・
ガソリンタンクには、数字データが・・・
タンク容量と、時速40k/h~60km/hで走った時の燃費。
「上手く走ると、もっと距離が伸びると思うけどね!」
走り方によって、燃費計算をしながら、給油のタイミングを計るのだ!
たとえば、
SS(競技区間)前に、給油してしまうと重くなってしまう。
(速度も下がるし、ハードなコースでは、軽い方が扱い易い)
SSの距離と、前後の給油ポイント、残りのガソリン量を考えて、いつのタイミングで給油をするか・・・・ ってな感じ。
タンクの前には、配線が1本引っ張って有り、
予備電源を取れるようにしてある。
HID、マップホルダーのライトなどの配線は、
バイク用のキルスイッチで電源のオンオフが出来る。
「市販のスイッチよりも、バイク用のが良いよね!」
バイク用なら、防水・防振対策がしてあるからだそうな。
(ほー。 ナルホド・・・・)
ステップは、疲れにくいワイドステップ。
「疲れ方が、全然違うよね!」
『菅原さん、セローはツーリング用と言っておきながら、XRよりも改造部分多くないですか!?』
「ん~。そう?」
↑やっぱり、改造病の菅原さんご自身は、気が付いていない様だ・・・
XR-230が隣にあったので、前から気になっていた、ステップの高さを比べてみました。
XR-230
地面からのステップ位置 ≒23cm
セロー
地面からのステップ位置 ≒26cm~27cm
※菅原さんのバイクは改造されていますので、ノーマル車両のデータでは有りません。
コレはね、ステップ位置が高いと悪路での走破性は良いよね。
でも、、、
シートとの位置関係もあるけど、
ステップ位置が低い方が、ラリーの様なロングライドでは、膝の曲がりが少なくて済むので、ポジションが楽チン。
ん~。
3センチ~4センチの差か・・・
オレがラリーで乗る場合、どっちが良いのかな?
菅原さん、XRは“野口シート”を使用していますが、
セローは、ノーマルシートで出場するそうです。。。
今度の北海道。 タイヤは、あえてノーマルタイヤで出場。
実はTBIでもノーマルタイヤで出場し、タイムは縮むし、タイヤの持ちが良く、舗装路でのグリップも良く、良いことずくめだったとか・・・。
「やっぱりノーマルってのは、色々考えられてるよね!」
ナルホド。
とっても勉強になりました!
菅原さん、ありがとうございました!
いや~、長年培ってきた経験の結集バイクだねぇ。
ちょっとマニアックな内容で、失礼致しました。。。。
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菅原さんの所へは、時々出向きます。スパ太郎さんが、さらに聞く必要があったのは、そこにあるバイクのタイヤのパンクとチューブについて。その筋の人しか知らない部品が使われているはずです。
投稿: スパ | 2010年7月 2日 (金) 13:23
「北海道のラリー(TDR)」
↓
北海道のラリー(北4)
かな?
TDR(関東)はまだ先ですよー。
投稿: bandit3 | 2010年7月 5日 (月) 08:45
bandit3 さん。
“TDR”のご指摘、ありがとうございます。
ボクの掲載ミスです。
TDRは、入門用のラリーですモンね!
※TDR(関東)は、10月に富士山麓で開催される、イベントです。
記事タイトルは、[取り消し線]での訂正が出来ない為、本日、タイトルに掲載されていた[北海道のラリー(TDR)]から→[TDR]を削除させて頂きました。
大変失礼致しました。
bandit3さん、改めてありがとうございます。
「7月 2日 (金) 13時23分」投稿の、“スパ”さんは、ど・ど・ど、どなた?
裏情報、知ってますねぇ~!
ムフ・フ・フ~!
投稿: ☆スパ | 2010年7月 5日 (月) 09:24